古書むしくい堂のこと

古書むしくい堂・店主の高橋と申します。

みなさんは、「古書」「古本」というとどんな本を想像するでしょうか。古くて貴重な、数万円、数十万円するような本、有名作家の初版本、あるいは、たんに古くてボロボロになった本でしょうか。

もちろんそれも古本ですが、「古本=新品ではない本」という意味合いで考えれば、今日本屋で買ってきて読み終わった本も古本です。そうすると、どんな方でも1冊や2冊は必ず持っている、存外身近なものだ、と思っていただけるのではないでしょうか。

今まで古本屋に行ったことがない、という方も、会社帰りに、ショッピングやお散歩のついでに、ぜひふらりと、立ち寄ってみてください。

店名の名付け親

古書むしくい堂の名付け親は赤江珠緒さんところで、「むしくい堂」というのは、じつは店主が考えた名前ではありません。 名付け親は、テレビやラジオでご活躍のフリーアナウンサー・赤江珠緒さんです。

赤江さんがメインパーソナリティーをつとめていた TBSラジオ『たまむすび』(月~金曜日13:00~15:30、2023年3月31日終了)の木曜日、番組内で『ハガキで悩み相談』というコーナーがあり(当時)、そこへ「古書店を始めるので名前を考えてほしい」と投稿したところ、採用。赤江さんと木曜パートナーのピエール瀧さん、その日ゲストで来ていた大沢悠里さんも加わり3人がそれぞれのアイデアを出してくださったのです(2016年2月放送)。

赤江さん案「むしくい堂」
ピエール瀧さん案「こんなの堂」
大沢悠里さん案「親分子分堂」

この中から、赤江さん案の「むしくい堂」を選ばせていただいたのでした。

その直後に参加した古本のフリーマーケットでは、「ラジオを聴いて来ました!」という方々がたくさんいらしてくださったり、店名の由来をお話しすると「私もラジオが好きなんですよ」といった具合に話が弾んだりと、店名を通じてのご縁が数多くありました。

こうしてお店を始める決心がついたのも、名前があってこそ。名付けてくださった赤江さんには本当に感謝しています。そしてこれから始まる「むしくい堂」を、名前負けしないようなお店にしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。